『どろろ』
2月22日は猫の日ですよ!!という報告。
映画リハビリ第一弾として、塩田明彦監督の『どろろ』をチョイス。どんなに酷評されてようとやっぱり塩田監督の作品は見ておきたくて。
でもあまも評判の悪さにちょっと憂鬱な気持ちで見始めたのだけれど、2時間以上質の悪い椅子に座って頑張った結果、結構満足してしまいました。いや、映画として面白くないってのはわからなくもないけど、それに対しては監督が無自覚ではないと言うか色々わかって考えた結果この作品なんだなというのが見ててわかるので文句言う気は起こらない。
てか、そもそも手塚治虫の原作を読んでなくて、どろろが大人であることとか差別表現が出てこないとかキャラクターの性格変わり過ぎとかいう苦情に対しては「ああそうなんですか」としか言い様がないけど、むしろ原作を全く知らない私が映画に対して普通に面白いと感じたからそれはそれこれはこれでいいんじゃないの、ってことじゃないのかしらん。隣りの女子高生泣いてたし。途中の戦闘シーンとか絶対ただのギャグやと思うし、そのギャグセンスも中々笑えたし、あれに「CGがしょぼい!」とか難癖つけてもねえ。でも柴咲コウが返り血を浴びるネタはとことん最後まで引っ張って欲しかった…。
妻ちゃんにはもうちょっと頑張って欲しいかなー、とは思った。存在に迫力なさ過ぎ。柴咲コウ、最後の芝居はほんと素晴らしいと感動したけど、いい加減に1)強気ぶってる表情2)心を許して弱気になる表情以外の演技を習得しないと先がないんじゃないかと老婆心。
ぴっちり横分け鼻でか兄さんは(映画の中では1回も横分けじゃなかったけど…)この程度の露出量なら丁度いい感じで良かった。『壬生義士伝』のラストくらいになると暑苦し過ぎて疲れたけど。それにしてもニュージーランドってすごいなあ。ほんとになんもないのね。
これはやっぱりあと24匹倒すまで続編続編で引っ張るのかな。ちょっと微妙。
と褒めておきながら、先日某監督に伺った某『どろろ』案を思い出して、ああやっぱりそっちの方が見たかったかも…、と不謹慎なことを考える。