『エクステ』
かなり頑張って診察の予約時間に間に合う様に早起きしたのに、医者のやっつけ仕事感に少し傷つく。そりゃ朝っぱらから患者並びまくりで大変やろうけどさー。ぶー。それでも入院中泣き過ぎネタで私をいじることを忘れない鈴木くん。ドSめ。
と、早起きしたのでちょっとお昼寝、のつもりで横になったら爆睡してしまい、目覚めた時には日が暮れてて大ショック。でも徒歩圏内(結構頑張るけど)に映画館があるって素晴らしいですね!ということで、フラフラと園子温監督の『エクステ』を見に行く(20時以降の上映は1200円と良心的な劇場だった)。園監督、実はほっとんど見たことないんですけど最近あまりに評判がいいのでいい加減見とこと思って。
確かに、黒い髪の毛の塊って自分のものでも見た時は一瞬ドキッとするものなので、冒頭の、コンテナいっぱいの黒髪とか髪の毛マニアの死体安置所の管理人なんかは面白いじゃないかと思ったけど、せっかく役者がいい芝居してるのに(端役のつぐみと山本未来がとても良かった)、中途半端にCG使ってホラーなんだかコメディなんだかわかんない映画になってしまったのは残念(オチらしきラストシーンのセンスは微妙過ぎるし)。これなら正統なホラー映画でも充分成立したんじゃなかろうか。物語としてももうちょっとじっくり進めても良さそうなものなのに、後半無理矢理感でかし。
そして本編とはあんまり関係ないけど、キーとなるメインの死体(?)のトラウマ映像が必要以上に性的に暴力的なのがやや不愉快であった。臓器摘出だけならあんなにレイプを想起させることはないし、もしそれがあったと言いたいならあんな中途半端な表現は卑怯だぜ。あと、子どもを堕ろした云々のネタももうちょっとスマートに出して欲しかったな。
しかし、大杉漣の、あまりに節操なくハジけまくった狂人キャラの芝居には、しつこいと思いつつも笑わずにはいられなかった…。弾き語りとかずるいし!
ただのイメージだけの配役かと思ってた栗山千明が意外と普通の芝居をしてて良かった。個人的好みとしてはもうちょっと声が低くあってほしかった。笑顔が鈴木亜美に似てると新発見。
それにしても、藤沢ってきれいでいい場所ですね。住みたくなった。