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4.07

シャネルゴダール3

昼は友だちに誘われて銀座シャネルのギャラリーにてエリオット・アーウィットの写真展に行き、夜は新宿photographers’ galleryにて平倉圭さんによるレクチャー「ゴダール・システム」最終回を聴講、という珍しく文化的な1日。が、地下鉄銀座駅でトイレ目指して一心不乱に歩いてるところを偶然知人に目撃されてしまい恥ずかしい思いをする。無念。

エリオット・アーウィットの写真展では、応募者の中から選ばれた人がエリオットに撮影してもらえるという素敵なイベント有り。が、選ばれた際には必ず手持ちのシャネルグッズを身につけて「あなたなりのウィットに富んだシャネルスタイルを披露」することが条件だそうです。どなたか挑戦してみては如何でしょうか(無料の展示会なのにパンフレットがやたら豪勢でさすがだなとは思ったけど)。

「ゴダール・システム」は、最終回もやはり4時間近くあり、3回を通して計12時間程ゴダールについてお勉強したことになったのだが、飽きだとか退屈だとかを全く感じさせない刺激と勢いのある充実した時間であった。背もたれのある椅子だったらあと3時間は聴けた。そして最終回もやはりみんなシュッとしていた。

そして最終回もやはりその内容を簡単にまとめるようなテクニックは持っていないので割愛させて頂くが、私が普段インテリ感の漂う映画イベントやインテリ系映画関係者が苦手な理由として、私自身が「映画」と自分自身を分離して捉えることが不得手で、というかそんなこと出来なくて、というかそんなことしたくもなければしてる人にも興味なくて、なんの犠牲も払わず知識だけで「映画」と付き合うような場所や人と接するのもいい加減面倒くさいわい、というのがあって、平倉さんのお話を初めて聴いた時は、すっごく面白いけどもしかしたらそっちの人なのかしらんとちょっと不安もあったのだけれど、最終回を締めくくる言葉がそんな気持ちを一掃してくれる愛のあるもので大変嬉しかった。が、最終回もやはり講義終了後の質疑応答タイムは知的レベルが高過ぎてぽーっとしてしまった。無念無念。

個人的には、平倉さんが「映画の論文には動画が貼付けられないからダメだ」と仰ってたのが結構衝撃だったのと、平倉さんがゴダールのことを「かわいい」と表現したことが結構気になった。『アワーミュージック』公開時の菊地成孔氏&青山真治監督によるトークイベントでも「ゴダールはかわいい」という表現がされていたが意味合いとしてはかなり違うものだと思う。

当たり前かも知れないが、久しぶりにゴダール作品を一気に見直したくなった。いい加減TSUTAYAの会員なろかな。