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4.17

『ハッピーフィート』

おなじみの時間と場所が丁度いいからという消極的な理由で見に行った『ハッピーフィート』(ジョージ・ミラー監督)が、どえらい映画でひっくり返る。きゃわゆいペンギンちゃんたちが織りなす歌とダンスのハッピームービー、間違っても絶対子どもに見せちゃいけないですよ、これ。R15くらいの自主規制は必要かと思われます。

前半は、CGによって体毛の一本一本まで細かく表現された皇帝ペンギンたちが数千匹集まって歌ったり踊ったりするシーンの見事さにサブイボを立てて興奮して「一緒に踊りたい!」とうずうずしたりしながらも、まあ全体的にこんな感じのアニメなのかと思っていたらこれがあなた、後半からの話の展開があまりの予想外&ブラックっつーか笑えないっつーか。詳しくは言いませんが、鬱病になったペンギンを私は初めて見ました。ラストも、ハッピーエンド装ってるけど皮肉たっぷり過ぎて恐ろしい。怖いもの見たさで体験してみる事をお勧めします。

しかしまあ結構過激な下ネタが出てきたり、CGでの表現がリアル過ぎて主演以外のペンギンの区別がかなり難しかったり、アザラシやシャチが可愛げの欠片もなくただほんまに恐ろしい生き物にしか見えなかったり(子どもが見たら泣くやろうってくらいの迫力)、元々お子様向けには作られてない作品だとは思いますけど。それにしてもそれにしても。アメリカってやっぱおかしい。

そうそう、今回初めて新宿バルト9さんで観賞したのだけれど、噂通り音響設備が素晴らしく、歌のシーンは勿論、雪崩や波の音なんかがお腹に響きまくりでとても良かった。噂通りチケットの買い方がわかりにくくていらっときたけどこれからは積極的に利用したい劇場であります。