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4.25

『コータローまかりとおる!』

今日は諸々の事情により一本しか見れないのだが、それでもいそいそとシネマヴェーラさんに向かい、鈴木則文監督作品『コータローまかりとおる!』(84年)を見る。原作の漫画は読んだことない。

冒頭の、どう見ても高校のプールには見えないプールを舞台に暴れるコータローとそれを追いかける水着女子高生たちのドタバタシーンのあまりの見事さ、テンポの良さ、面白さにただただ唖然とし、そのまま続くタイトルバックのミュージカル風シーンに打ちのめされ、その後はひたすら「すごい。やばい。」と心の中で呟き続けた101分間でした。ほんま、ほんまに恐るべし鈴木則文監督。脚本も演出も何もかも最高だけど、鈴木監督の作品では大量の人間が床に倒れ込んでるショットだけで満足出来ると途中で気付く。

主演の黒崎輝の運動神経の良さはただ見てるだけで気持ちよく、今じゃ立派なハリウッドスターな真田広之(紫のアイシャドウ濃過ぎ)&伊原剛のお宝風お馬鹿芝居も楽しかった。ちょいちょい挟まれてるギャグも面白過ぎて、パックマンが感電するシーンはマヨネーズの飛び方がツボにはまり過ぎて笑いが止まらなくて困った。

それにしても、漫画原作のアイドル映画でこんなに反骨精神に満ち、完成され映画が作られるなんてなんて贅沢なんだ。すごいなあ。

夜、ヤボ用のために5分程渋谷のラブホテルに滞在。もの珍しさに記念撮影してしまう。