『低開発の記憶 メモリアス』
尊敬してやまない映画の先生その1その2(両者共に男性)から、偶然同じ日に「これは君が見るべき映画だ!」とのメールを頂いたので、それは見なきゃということで、いそいそと渋谷にレイトショーでトマス・グディエレス・アレア監督の『低開発の記憶 メモリアス』に向かう(さっき初めて知ったけど『苺とチョコレート』の監督なのね)。1968年に撮られたキューバのモノクロ映画。上映はDV。劇場にはなぜか東ちづるがいた。
で、観賞した感想。おい、こんな映画を今の私に薦めたお前ら、しばく。往復ビンタしに行くから2人並んで立っとけ。
なんてね、久しぶりに(超個人的な)映画の暴力を目の当たりにしてちょっぴり興奮してしまいました。
作品は、キューバ危機(詳しくは知らないんですけど…)の最中に生きる主人公(38歳男性)の、うじうじぐじぐじした人生観に当時のドキュメンタリー映像が入り交じりつつ、それがいちいちすっごい渋くてかっこいい素敵な映画でした。音や音楽にも痺れた。
この主人公がやたらとインテリぶってて、キューバの人々と若い恋人を「低開発」と決めつけてばっさばっさ切っていく。ほんま、ええ歳こいて自意識過剰な頭でっかちの感傷的な男なんて全員死ねばいい!と思わせられるも、彼が女の子をベッドに誘うまでのシーンにちょっとキュンとしてしまった私は死ねばいいと思う(女の子役の女優さんがほんとに魅力的で、それに惹かれたってのもあるんですけどね!)。でも心の中で「間違った」と思われるなんて悲し過ぎるよのさ…。
ということで、全く冷静に見れてません。主人公の背後に大波のカットとか、マジですごくて震えてんけど、全体的にいつも以上にちゃんと見れてませんでした。ごめんなさい。でも本当に面白い映画だと言うことはわかった、つもりです。やっぱりフィルムで見たかったなー。途中で映像バグってたし。
最近近所のコンビニで煙草を買うと店員さんが必ずライターをくれる。コンビニってそんな場所やったっけ?