BLOG

6.06

『パッチギ!LOVE&PEACE』

数日前に見たのに日記に書くの忘れてた。なんで?

そんな井筒和幸監督の『パッチギ!LOVE&PEACE』。なんやかんや文句言いながらも嫌いではなかった前作。故に、故にこれは残念。ごめん、おもんない…。

物語がダメ、とかじゃなくてさ、冒頭の電車での乱闘シーンで既に、つかみのはずなのになんかリズム悪いし迫力ないしで全然乗り切れず。そして、途中で気付いたのだがこの映画、誰かが喋ってるシーンでは必ずその人の顔がほぼアップで映ってる。だから人がいっぱいいる場面ではカット変わり過ぎで見てて疲れた。それは前作でもちょっと感じてんけど。

ストーリーもねえ、芸能界の在日問題と太平洋戦争と若者の葛藤を上手く絡めて描いてる体ですが、これって逆に戦争矮小化してね?と思わなくもなかった。勿論石原慎太郎の映画なんかよりは全然誠意があるんでしょうけど。見てないけど。あと、前作は日本人であれ朝鮮人であれ、映画を見ていて伝わるそれぞれの存在に号泣できたのに、今回は重病の子どもというわかりやす過ぎるキャラを作って、しかもその描き方があまりにもずさんで、軽く怒りを覚えた。テメーらを泣かすためにわしらは苦しんでんじゃねーよ、みたいな。もうちょっと考えて欲しかったにゃー。

あ、でも、何か問題が起こった時拝み屋にすがるなんて我が家だけの習慣かと思ってたら在日の間では一般的なことなのだと知れて嬉しかった。私も何度か頭の上でお皿割られました。

女優の中村ゆり、唇の上下運動だけで感情表現する演技はいかがなものかと思った。国生さゆりはやっぱりいい女優だと思った。久しぶりに人非人キャラの西島秀俊が見れて嬉しかった。

で、本日は久しぶりに入院同期の友達とお茶。「gojoを見てるとそこまで無茶していいんだ!って励まされるよ!」と言われ、複雑な心境になる。だめですよ、こんなの見本にしちゃ…。