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6.26

『真実一路』

手元に「ぴあ」がないので、とりあえず19時にフィルムセンター行けばなんか見れるやろ、と久しぶりに京橋へ向かう。川島雄三監督、殆ど見たことないので。

で、劇場に着いて初めて『真実一路』(54年)見るんや私、と知る。

始まってしばらくは、母子家庭のお涙モノしみじみドラマが平和に進んでく、と思ってたのに、途中から死んだはずの母親が現れ、ヒモ男の暴力に悩む彼女のドロドロドラマに変わり、作品の雰囲気も急に重苦しいものになっていってびっくりする。しかもその男の名前が私が個人的に思い入れのあるのと同じで、彼女が泣きながら男の名を叫ぶ度に無駄にドキドキしてしまう。ほんとためにならない感想でごめんなさい。

家族に献身的なお姉ちゃんがいるとは言え、父親が病死し、折角出会えた母親には再び男の元に逃げられ挙げ句心中されるという小学生の息子があまりにも不幸過ぎてちょっとどうかと思ったが、二階の窓から見える隣りの家の住人の動きの細かさとか、最後の母親の眼のアップとか、ラストの伯父さんとお姉ちゃんの長い道を歩きながら話すワンカットとかがかっこよ過ぎたので良しとする。淡路千景が他の映画と雰囲気が違うので驚いた。

てか、今TVつけてマジびっくりしてんけど、ウィンブルドンってもう始まってるの!?