トランスフォーチェ
お盆明けに相応しく、岸川真さんと佐藤央さんの文章が更新されました。
今回の岸川さんには要覚悟です。ハンカチ必須でご一読お願いします。
今回の佐藤さんは、現在flowerwildさんに掲載中の芦澤明子キャメラマンのインタビューと併せて読んで頂くと面白さ倍増かと思われますので是非。
と、皆さんが頑張ってくれているので私も暑さの中頑張って『トランスフォーマー』(マイケル・ベイ監督)観賞。周りの男子たちがやたらと騒いでるのだが、元ネタになってるらしい日本のキャラクターのことなんかは私は全然知らず。でもスピルバーグがプロデューサーならとりあえず的に。
最初にロボットが現れた時は「うわー、ほんまにガンダムが実在するみたい!」と一瞬興奮したものの(でもガンダムは一回もまともに見たことないけど…)、その後はほんまに子ども向けの戦闘映画見てるみたいでなんだかなあ。変身する姿も戦闘シーンも何のひねりもなく同じことの繰り返しで退屈してしまった。ロボットの仮の姿である車がただのデコトラやったり、カーチェイスのシーンがドリフトばっかでヤンキー映画みたいだったり、この監督がただの日本オタクなだけかと思ったりした。あと、飛べないロボットって歩いてる姿がかなりドン臭くてかっこよくなく、いくらええ奴でも移動するだけで街を破壊したりして、キャラクターとしてどうなんだろうと今更疑問を感じた。あと、ロボットたちのお茶目な一面で引っ張り過ぎ。最初はおもろかったのに勿体ない(唯一、黒人の男の子たちがゲームしてるシーンは本気で笑った)。
と色々言いつつも、多分この映画に乗り切れなかった一番の原因は、唯一丁寧に描かれてる主人公のシャイア・ラブーフという若手俳優があまりにもかっこよくなかったことかも。もうちょっと可愛いメンズ希望。
で更に頑張って『マラノーチェ』(ガス・ヴァン・サント監督)観賞。85年に発表された幻の長編デビュー作がニュープリントで公開!だそうな。客層がオシャレな若者たち多めでややきょどる。でも頑張った。
デビュー作だというのに、既に最近の『ジェリー』やら『エレファント』やら『ラストデイズ』やらと同じことしかやってないのがすごい。ストーリーは『パリ、ジュテーム』の長編版みたいやし。ずっと「最悪な一夜(マラノーチェ)」ってことか。
特に大きな事件が起こるわけでもないけれど、黒が黒過ぎるモノクロ画面に、わがままで美しい若い移民男に振り回される年上の白人男の姿が泣ける。この主人公(おっさんの方)はかなり私の好みである、と報告(だから面白かったってわけじゃないですけど!)。そして、あの、今更ですけど、この監督ってゲイなんですか?と下世話な疑問を抱いてしまう程若い男の子たちが眩しかった。
ってか、レイトショー見終わってもこの暑さかよ!とうとう気でも狂ったのか、夏は。