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8.28

『狗咬狗』

そろそろ秋物チェックにとバーニーズ新宿店をプラプラしてたら店員さんに「あれ、お父さんとお姉ちゃんは?」と尋ねられた。3人セットで覚えられてるってかなり不本意なんですけど…。

それはともかく。

予告を見てなんとなく面白そうだったので『ドッグ・バイト・ドッグ』(ソイ・チェン監督)という香港映画を見に行ってみる。製作とプロデューサーは日本人やけど。

闘犬の様に育てられたカンボジア人孤児の殺し屋の青年が香港で事件を起こして、仲間を殺された刑事がひたすら彼を追いかける、という過去にも見たことあるような香港映画っぽいストーリーはいいとしても、映画全体の9割が「ああ、そういうのもういいし!」と言いたくなるダサさだったのが辛かった…。ちょいちょい使われるスローモーションとか犬の声みたいな効果音とか父親のトラウマとか不幸で無垢な少女とかさあ。ものすご広いゴミ溜め場と、最後の銃撃シーンで犯人に怒り狂った刑事たちがヤツを誘き寄せるために唯一彼が守っている貧しくて性的虐待を受けていて重度の怪我を抱えてる女の子を本気で殴り出したところにはちょっとびっくりしましたけど。ラストのオチに持っていくまでの突然のほのぼの感と、最後の最後のオチが冗談なんだか本気なんだかよくわからなくて困ったりもした。本気なら、妊婦の腹を切るのは有りとしても音楽が残念過ぎました。

主演のエディソン・チャンは中々かっこよかったが、香港映画って殆どの役者が刑事役で色んな映画に出てる気がして、自分が何を見てんだか途中でよくわかんなくなってきたりもした。みんな濃いいのな。

と、やや消化不良気味なので早く『エレクション2』が見たいところなんですが、あれ、本当に公開されないんですか??