BLOG

8.30

キッスを張れ

涼しくなったのは大変喜ばしいが、多汗症が治まったと思ったら間髪入れずに秋雨前線の影響で右足の神経痛がひどく疼く。深夜には何故か胃痛まで起こる。幸せは遠い。

それでも本日もせっせとシネマヴェーラさんへ。えらい盛況で何より。

ロバート・アルドリッチ監督『キッスで殺せ』(55年)、大した事じゃないけど明らかにチラシの写真間違ってますよねヴェーラさん(『お熱いのがお好き』?あと、『暗黒街の女』の写真が『キッスで殺せ』か)。

精神病院から逃げ出してきた謎の女を助けたことから事件に巻き込まれた私立探偵が殺されかけたり拉致られかけたり。以前にどっかで見たことあると思い込んでたら実は初見だった。

とにかく最初から「かっこEー!おもしろEーー!!」としか言い様がない面白さでございました。ストーリーが知らん間にどんどん進んでいって、途中ちょっと混乱して誰が何なのかわからなくなってしまったりしつつも、男が車に乗ったり走ったりしてるだけの姿に興奮できるから不思議。

途中主人公が急に暴力的になり出したのがなんか笑えた。でも大して二枚目でもないのにとにかく出てくる女たちととりあえずキスしてるのがなんかむかついた。整備工場のおっちゃんには泣けた。周りの人間をいっぱい殺して、主人公を追いつめて、国家包みの敵陣が必死で探していた箱の謎、3つのキーワード(マンハッタン、三位一体、もう一個は忘れた…。でもそれを言う時の男二人のアップにはえらい痺れたー)、ドキドキしながら迎えたラストには度肝を抜かれた…。えーっと、あれ何?

二本目はスタンリー・キューブリック監督『現金に体を張れ』(56年)。

うだつの上がらなそうなおっさんたちが競馬場の売上金を狙って強盗を実行、その過程が時間があっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら進む。これも以前にどっかで見たことあると思い込んでたら実は初見だった。

この時間軸の進み方が長時間続くと多分ダルくなるだろうけど85分という絶妙な長さだったので、これまた最初から「かっこEー!」と興奮の面白さでございました(決して手抜きなわけじゃなく…)。レスリングのおっさんが無駄に大暴れのシーンがえらい笑えた。情けない親父と美人妻のやりとりも笑えたけど泣けた(お店にあるわ、って言ってみたい)。

これも、トントン拍子で犯罪が成功した結果、どうなるんだろうとドキドキしながら迎えたラストにひっくり返った…。笑えたからいいんですけど…。

いやあ、今年は復活後のヒンギスに期待ですね!!