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9.09

美学校映画祭

結局最後まで1セットも落とさずの見事な優勝おめでとうございます、エナン。人間、テニスがあれば離婚の傷なんて癒えるもんです。

と朝からUSオープン女子シングルス決勝戦を見て満足してから、今日は約束通り映画美学校映画祭に足を運ぶ。映画美学校の学生でも卒業生でも関係者でもないのに何気に毎年行ってる気がする。マメでしょ。

久しぶりにロビーに入った瞬間AIBO大発生でかなりびっくりしてたら、一作目の『ロボット犬AIBOの「生」と「死」』(遠藤協監督)の関係者さんたちだった。

AIBOオフ会を開いたりマイAIBOに洋服を着せたりする飼い主の姿は新鮮ではあったが、監督さんご自身が後に仰っていた様に、撮影期間が短過ぎてかなり物足りないない内容になってしまっていたことが残念な作品であった。でも既にソニーがAIBOの製造を完全にストップしてる事実にはちょっと驚いた。いくらなんでも早くね?

二作目の丸谷肇監督『島影』は、自分が屋久島を旅した時の記録との説明だったのに、始まってみると、居候先の52歳独り暮らしの画家さん(男性)に関するドキュメンタリーで、知り合って何年経っても実態が掴めない監督同様うまいことはぐらかされた感有り。が、この男性が大変魅力的な方で60分見てても飽きなかった。部屋に流れてる音楽がいちいち渋かったり、台風で停電になった瞬間音楽が聴けなくなる事を最初に心配する姿がかっこよかった。途中で出てくる島の子どももやたら良くって、赤い服を着た少女がカメラをじっと見るカットはかなりドキッとした。怪し過ぎる手作りパン&ジャムを食べてるシーンがなかったことがかなり悔やまれる。

〆は高橋洋監督最新作『狂気の海』。実はかなり高橋監督ファンの私は相当期待に胸を膨らませていたのですが、想像以上のクレイジーさが感じられなかったことがちょっと残念でありました…。勿論面白かったんですけどね。34分という長さ故か、説明的な部分が多く感じられたり、単に笑える小ネタじゃなくってもっと変なものが見たいと思ってしまったり…(色々面白いことが行われてるのに私が全く気付いてない可能性は大いに有りやけど…)。でも男と女が話してるだけなのに不穏過ぎる雰囲気とか、核兵器を子どもと言ってしまう感覚はさすがに凄いとえらく感心致しました。

上映会終了後、とりあえずビールが呑みたいという理由で打ち上げに参加。久しぶりに大人数の、知らない人祭りの飲み会に参加して、色んな人に「何やってる方ですか?」と聞かれまくる事にちょっと疲れる…。

いつのまにか阪神首位なのなー。ええこっちゃ。