9.21
漫画日
私のiPod問題は、親切なあまりに親切な御方の助言により解決に進んでおります。
大竹伸朗氏による帯コメントに惹かれて買ってみた漫画「正義隊」(後藤友香)。
一巻を読んだ時点では、ヘタウマとも言えないレベルの下手クソな絵と、シュールを通り越してただの退屈にしか感じられない内容(ひたすら正義隊が悪と戦う)に「ああこういうの苦手かも」と思ってたのだが、ニ巻になってからの予想外の展開にかなり衝撃を受ける。突然のロックンロールな大暴走。突然世界の色彩が変わる。これはちょっとすごいかも。こんな絵(失礼)なのにあとがきがやたらかっこいいのもなんかすごい。最近ぐっとくる漫画に出会ってない方にオススメ。
「正義隊」とは真逆に、こんなベッタベタな少女漫画久しぶりに読んだわってくらい正当な少女漫画「羽衣ミシン」(小玉ユキ)も中々面白かったのでした(こっちは吉田秋生の帯コメントに惹かれた)。
シンプルだけど上手い絵と、読みやすいコマ割りの感覚がまずよろしい。ファンタジー系のお話って基本的に好きじゃないけど物語の作り方もお上手(現代版鶴の恩返し)でちゃんと胸キュンできる。今は亡き無垢なハートを思い出したい時用。我こそは胸キュン同盟という方にオススメ。
あと、やっぱり吉田秋生は偉大だ。あんな大河ドラマを描いた後にちゃんと少女漫画の世界に戻って来れる力量に感服。
この人の絵とページの作り方にコミックサイズは小さ過ぎる。B5版での再版希望。