『ミリキタニの猫』
永遠の心のバイブル「SEX AND THE CITY」映画化本格的始動のニュースが届きましたね!!内容とかどうでもいいから、とにかくあの4人がまた喋ってる姿を見れるかと思うとそれだけで嬉し泣き。監督も誰でもいいけど、スタイリストがパトリシア・フィールドじゃなかったら暴動起こす。
公開前から見るのを楽しみにしていた『ミリキタニの猫』(リンダ・ハッテンドーフ監督)を鑑賞。休日だからかほぼ満席。一昨日一緒に呑んだくれてた監督さんと遭遇。
NYの路上でホームレス同然の生活をしている日系アメリカ人画家ジミー・ミリキタニ(三力谷)さん80歳についてのドキュメンタリー。第二次世界大戦中に日系人強制収容所で辛い思いをして以来、市民権を放棄し一切の社会保障を拒否しアメリカに対し反発し続けている彼の過去と現在、のはずが、思いっきり色んなことに巻き込まれている監督(女性)自身も見てて興味深い。
でもまあ確かにこんな人に出会ってしまったら軽くはつき合えないわなと納得してしまう程とにかくミリキタニさんの芸術家としての誇りの高さと歴史に対する強い怒りに圧倒されまくり。流暢なんだか稚拙なんだか微妙な英語でひたすらアメリカを罵倒、戦争を否定、背後でWTCがエラいことになってようと黙々と路上で絵を描く。かっこ良すぎます(そんななのに外出する際の服装がやたらと可愛らしいのも素敵…)。
勿論カリフォルニアで生まれて広島で育ってNYに渡ってからの人生を74分間の映画で理解しきれるわけはないんだけれど、この監督と出会ってからの彼の人生にも大きな変化が起きていて、最後に呟く台詞には思わず涙。人間てこんなに優しくなれるのねと心打たれました。30年ぶりにお姉さんと電話した直後日本語が止まらなくなってる姿にもなんか泣いた。ミリキタニさんの絵もかなり魅力的。特に猫ね、あれ欲しい。彼の新居を見て、私も絶対壁を飾りまくろうと一人で決意。
さっき映画のHPを読んでいたら今年の夏に来日なさってた様で。この方には一度お会いしてみたかったなー、と思える大変魅力的な作品でありました。
帰り際、路上喫煙所でプクイチしてたら隣に立ってたおじさんに突然「人見知りしない子だねえ」と言われてびびった。いやいや超シャイですし…、って言うかお前誰やねん…。