『サッドヴァケイション』
一ヶ月ぶりの診察にて最近の体調不良を伝えたら急遽上半身のレントゲンを撮ることになり、結果、ビンゴに怪しげな影が映りこむ。にょほほ。誰じゃお前。
いやなんか、医者も見たことない類いのモノらしく(発見した瞬間「面白い!」と叫んだ松川先生はやっぱり偉大だ)でも悪いもんじゃないと思うよとは言われたんで大して心配もしてないんですけど、もしなんかあったら経過はドキュメントで報告致します。笑えなくても笑ってね。
公開前に一度試写で見せて頂いたけれどもあの興奮よもう一度、ということで、青山真治監督の『サッドヴァケイション』を見に行く。今回は珍しく全く映画畑ではない友人カップルと連れ立って。
初めて見た時はあまりの衝撃に全然冷静に見れなかったので今回こそはもうちょっとクールにと思っていたのに、いやあもう、二回目なのにと言うべきか二回目だからと言うべきか、浅野忠信が異様にサドルの低い自転車をアチュンと二人乗りしてる姿を見た時点でボロボロ涙をこぼしてしまい、そっからぐずぐず泣きっぱなし、健次が流れていくシーンと雨を触るシーンでは懲りずに大泣き、で結局今回も全然落ち着いては見れなかったのでした。てへ。ああ、映画をちゃんと見れる大人に早くなりたい…。
二回目にして初めて気づいたことは、石田えりは本当にいつも笑顔なんだなということと豊原功輔のセーターがかなり前衛的なデザインだったということ、くらいかな…。てへ。母性とか、私多分あんまよくわかってないし。とにかくもう一回見なきゃだわさ、と、こんなアホみたいに感動してんの私だけかしらと思ったが、『Helpless』も『ユリイカ』も見てない(失礼…)連れのカップルが観賞後興奮してる姿を見てなんだか勝手に安堵(実は今日が初対面だった彼氏の方が偶然幼少の頃を若戸大橋のすぐ下で過ごしたというご縁まであり)。ということで、相変わらず素晴らしい映画でありました。無事ゲットしたサントラも素敵。
上映後の青山監督のティーチインでの、麒麟の田村とサドバケの健次の関係性に関するお話も大変感動的でございました(勿論、国家と石田えりの関係のお話も興味深く拝聴させて頂きました)。