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10.01

『にっぽん’69 セックス猟奇地帯』

某所でも書いたからもうどうでもいいやと開き直ってここでも書きますけど、本日gojo28歳にして初めて婦人科を体験してきましたYO!あの屈辱的で名高い診察台を経験してきましたYO!しかも乗ってる真っ最中を医者でも看護師でもない赤の他人に目撃されましたYO!マジ死にたいDEATH。テンションのひとつも狂わして下さい。

しかしまあ自己診断では確実卵巣がん(下腹部痛過ぎ)、と思い込んでたのですが診断結果は特に異常なしで一安心でしたがね。でも念のために出された薬がこれまた屈辱的。私の斉藤陽一郎は何処…。

そんなこと思いながらシネマヴェーラさんに中島貞夫監督の『にっぽん’69 セックス猟奇地帯』(69年)を見に行ってる自分てちょっと凄いかもと一人で感心。後ろの座席には佐野史郎。

69年の主に新宿を舞台にした若者たちのドキュメンタリー。シンナーに狂う者有り、デモ隊に参加する者有り、乱交パーティーに耽る者有り。花園神社で赤テント公演をする若き日の唐十朗(24歳!)の姿にときめいたり「ゼロ次元」の「街は女、パフォーマンスは愛撫」という発言に妙に納得してしまったり。

最初はひたすら若者たちのぶっ飛んだ文化を紹介していくのかと思っていたら、だんだん女性の売春問題に対して真剣なナレーションとそこで働く女たちの表情と言葉(ちょっと映った飛田新地が今と殆ど変わらないのにはびっくりした)がメインになっていき、最後、唐十朗が沖縄を訪れ混血の女の子と話したり米軍に見放された町を歩いたりして終わる、予想外にきちんと真面目な映画だったのでした。色々勉強になって面白かったです。私が生まれる10年も前に既に人は狂ってたのね。

が、やはり一番印象に残ってしまったのは途中で性倒錯者代表として出てくるKさん。ドMの彼は、ホステスと客で賑わうクラブらしき場所のカウンターの中の床に、ほんまに外からは誰にも気づかれないカタチでうつ伏せで横になってて、働くホステスたちはまるで彼を敷物の様に平然とその上を歩いたり、彼の上にゴミや水を投げ捨てたりしてる。あまりの異常さに思わず声を出して大笑いしてしまった(佐野史郎さんも大爆笑してらっしゃいました)。これを見れただけで大満足。