BLOG

10.15

『M』

まだまだ全快とは言えないのだが、起き抜けに『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』を真剣に見てしまったり父親が毎日欠かさず愛飲しているという(目的は不明)最高級ユンケル(ユンケルスター、一本4078円也)を無理矢理飲まされて「本気で鼻血出る!」と騒いだりしてるうちになんやようわからんテンションになったのでその勢いで街に出て、渋谷のブックファーストさんついに移転&縮小に多大なショックを受けながらユーロスペースさんで廣木隆一監督の『Mを見に行く。

見る前は、出会い系サイトで売春にハマった主婦が孤独を埋めていくという一切興味持てない系のストーリーと思っていたら、見てみると、大して面白くもない作り話で自分の性癖を満足させるために周りに迷惑かけまくる主婦のお話という更に興味持てない系だったのでした。

始まった瞬間主演女優の美元の顔があまりに惹かれない&色気を感じないという点で大きく躓いたものの(スタイルの良さと肌の美しさには感動した)頑張ってみたが、斉藤久志氏による脚本が「なんで!?」と突っ込みたくなる程いちいち説明的で(特にヤクザの恐喝とトラウマの説明のシーン)聞いてて疲れるし、鈴木一博氏によるカメラも「どうした!?」と聞きたくなる程魅力的なカットがなく(一軒家の室内の韓流ドラマみたいな安っぽい明るさはほんと頂けなかった)やや悲し。中途半端なエロドラマを見せられた気分。監督の前作『恋する日曜日』は結構好きやったし昔のこういうエロ映画も中学生の頃は怖く思って見てたのになあ。

主人公のM女がいくらなんでもアホ過ぎねー?と思ってたら私と同じ歳の設定でショックだった。私やったら大森南朋みたいな旦那がおるだけで絶対満足するのに!多分。

『サッドヴァケイション』では殺されてしまっていた高良健吾くんがここではいやいやそんなに刺さんでもってくらい人刺しまくってて怖かった。久しぶりに見たなすびが意外といい役者だと知れた。ちょっとしか映らないけどキャバクラ嬢の女の子がかなり好みだったが役者名が不明。ご存知の方教えて下さい。

親指の爪が有り得ない場所から割れかけている。有り得ない。