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11.29

『呉清源 極みの棋譜』

こういう映画が撮られているとはだーーいぶ前に聞いたことあるような気がするのだが、ようやく公開の運びになったらいし田壮壮(未だに上手く発音できない)監督の『呉清源 極みの棋譜』を見に行く。結構混んでた。フィルムセンターさんも驚きの年齢層高。

実在(ご存命)する、中国人でありながら日本で天才囲碁師として人生を過ごした呉清源の自伝を元にしたドラマ、ということで、囲碁のルールなんか全然分からんしただ板の上で石を動かすだけの静かなゲームを映画にするなんて果たして大丈夫なのかしらんと若干不安を抱いていたら、めっちゃくちゃ波瀾万丈に満ちた(肺炎なったり日本人と結婚したり戦争に巻き込まれたり妙な宗教にハマってみたり事故ってみたり)呉氏の人生は決して囲碁一色のものではない濃厚さで(てか囲碁のシーンなんてちょろっとしかないし)、その濃さが本当に一切無駄のないこれこそ極みなんじゃないのとうっとりするような脚本と映像で作られている素晴らしい作品でありました。決して派手ではないけれどでも色んなことが贅沢で、日本で撮ってるし殆ど日本人俳優しか出てないのに日本映画では中々得難い満足感有り。

とにかく、『百年恋歌』も記憶に新しい主演のチャン・チェンがすっごく良い。表情を変えるシーンは皆無と言ってもいいのに廊下や部屋を静かに歩いてる姿だけでぐっとくる。松坂慶子が意外と悪くなかったことにも感動した。伊藤歩はやっぱり個人的に苦手だった(でも他の映画に出てる時よりはいいと思った)。久しぶりに野村宏伸が見れて嬉しかった。長い年月の物語なのに何故か常に冬なのも好きだった。

夜、御茶ノ水にて日本に30台しかないという超レアなギターを購入。

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パラッパだぜ、可愛過ぎてやばいっしょ。ドレミも弾けないけど。