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1.25

『かぞくのひけつ』

見たのは昨日なんですけどね、小林聖太郎監督作品『かぞくのひけつ』。大阪が舞台ってことくらいしか前情報を持たずに行ったのだが、これがえらい面白い作品で嬉しかったのでした。夕方からの一回上映、結構混んでた。

大阪の十三を舞台に、女好きのおとんとちゃきちゃきのおかんとおとんの愛人に囲まれてハチャメチャな生活をしつつ自分の性にも悩む高校生男子の主人公を巡る物語が、特に派手なことをしてるわけでもないけれどああこういう日本映画久しぶりと感じられるテンポの良さと笑いの間で進んでいって、見てて気持ちよかった。若者が自転車に乗るってやっぱりいいなあ。男の子と愛人が最後に一緒に見る映画のチョイスも泣かす。DV撮影なことがなんとも残念でございました。

主人公の久野雅弘くん、『ごめん』(富樫森監督)の主演の男の子とは気づかんかったが全く華のない容姿に負けずに頑張って欲しい。谷村美月ちゃん、プレイボーイでビキニになってるのを見た時はなんでかやたらショックやったけど、やっぱり良い女優さんですね。それにしても秋野暢子、大阪のおかんっぷりが素晴らしかった。

まさかスクリーンで見れると思ってなかった桂雀々やテント(まじ最高やった。歌も泣ける)、長原成樹、浜村淳(おじいちゃん化し過ぎでちょっと切なかった)を目撃できたのも嬉しかった。

某局長の御子息と知ってびっくりの小林監督、次回作が楽しみなり。

本日はマキノな一日にする気満々だったのに意味もなく大寝坊。夜から友人たちの飲み会に乱入し、自分でも薄々気付いていたが「優し過ぎる!」とのお叱りを受ける。知ってる。