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1.26

わが栄光

去年うっかり見逃してしまったマノエル・ド・オリヴェイラ監督の『わが幼少時代のポルト』(01年)を改めてユーロスペースさんに見に行く。14時20分からのみの上映だったので結構頑張った。

90越えたおじいちゃんがただ自分のメモリーを好き勝手映像に残してるだけっちゃあそれだけの映画なのに、どうかと思うくらい感動的な作品でございました。過去の写真やら映像やら劇中劇やらちょっとした再現ドラマやらにナレーション被せたり唐突に唄ってみたりして、それで睡魔に襲われる暇がない程充実した気持ちにさせてくれるなんてすごいなあ。一緒に遊びたい。

その興奮冷めやらぬまま『ノン、あるいは支配の虚しい栄光』(90年)を続けて鑑賞。上映数分前にDVD上映と知って軽くショック。

ポルトガルの歴史についての映画。多分。確信はない。と、可哀想な私の脳みそにより劇中で話されたり再現劇で行われていることの内容が基本的にはちんぷんかんぷんだったのだが、なんだかおかしな狂った映画でおもろかった。登場人物がこんなにカメラ目線で話す映画も珍しいなと思いながら見ていたら突然歴史ドラマが始まったと思ったら突然やたらと化粧の濃い天使たちが裸体で現れたと思ったら突然銃撃戦になったと思ったら突然ホラー映画になって終わっていった。自由って素晴らしいなと思いました。

映画後、劇場で遭遇した友人と軽くご飯でも居酒屋に入り、くいくい日本酒を呑んでるうちにダメ出しの嵐を受ける。知ってるってば。