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2.11

『ゲームの規則』

映画を見る前に急遽仲良しの新作メイキングやら監督作で大忙しの若手監督さんとミーティング。映画館に着くなり仲良しのドラマに舞台に大忙しの若手俳優さんと遭遇。何これ。

ルノワール見たいけど(殆ど未見…)混んでるのがやだにゃーなんて言ってたら一生見れないのかにゃーと思ったので意を決してルノワール+ルノワール展に向かったら、拍子抜けする程空いてました。いい事なのか悪い事なのかと逡巡しながら今更『ゲームの規則』(39年)を初めて見て、客の入りなんかどうでもよくなる。多分よくないけど。

戦争直前、上流階級な人々の「浮気って、隠さなくていいもんなんっすか?」と尋ねたくなる程乱れた男女関係がそんなにドタバタしなくてもと落ち着かせたくなる程ドタバタしながら進んでいく物語、と自分で書いててルノワールさんに申し訳ない気分になる説明文ですが、非常に非常に面白かったです。

舞台が別荘に移ってから、登場人物たちが動き回って色恋沙汰に必死になる姿は大いに笑えたけど、突然兎が死にまくったりガイコツのダンスが始まったりで怖かったり。悲恋のラストかと思いきや最後の一言が超クールだったり。勝手極まりない男心の勉強になったり、やっぱり金があろうとなかろうと最低限の規則は守って頂かないねと勉強になったり。何故か、出てきた瞬間木に衝突する車にやたら感動した。夫と不倫相手に揺れる主人公が若くて可愛らしいわけでもないことにも感動した(勿論美人な女優さんやったけど)。衣装がやたら美しいなと思ってたらココ・シャネルだった。はて、明日からも入場出来るくらいには空いててくれてるのだろうか。