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2.18

『歓喜の歌』

いい加減にちょっとやる気を出して新宿に出てピエール・エルメでマカロンばか買いしてから松岡錠司監督の『歓喜の歌』を見に行く。外見がかなり好みの立川志の輔原作、しょぼい町の文化会館を舞台に頼りない主任のせいで起こってしまったママさんコーラスコンサートのダブルブッキング問題やら主任の私生活のトラブルやらママさんたちの事情やらがてんやわんやしつつ最後にはいい話。

むーん、つまんないってわけではないけれど、妙にコントの小芝居みたいなノリで押していく主要人物の演技(そのせいで面白い台詞もシラケて聞こえたり)とそれこそ会話や物語が進んでいくテンポのリズムに乗り切れず見てて気持ちよくなれなかったー。終盤になってコーラスのシーンが始まった途端面白いと感じたのは映画のせいなのか今じゃすっかりニューハーフボイスの私が実は合唱少女だっという過去の血が騒いだのか(NHK合唱コンクールとか出てたんですよ、これでも)は未だ不明。こんな大人数の色んなエピソードをまとめるのはさすが松岡監督と感心したけど、でも前半はもうちょっとサクッと希望。期待してた割にはやや残念か。

主演の小林薫、痩せましたね(最後の泣き方はどうなんでしょう…)。久しぶりに見た安田成美(去年の正月にハワイで目撃したけど)、喋り方とウィノナ・ライダーにしか許されない様な前髪の短さはやや受け入れ難かったが、やっぱり可愛かった。塩見三省の登場の仕方はずるいと思った。平澤由美の歌声はもっと聴いてみたかった。久しぶりに見たエモジュンが子持ちの役で、なんか感動した。

美味しい広島焼きが食べたいの、ってことで夜は飯田橋のれもん屋さんへ。普段は行列のできる人気店らしいがタイミングよくすぐ入れて、味にも大満足。おたふくマヨネーズなんて初体験。

二軒目に入った神楽坂のバーにて、男を3人引き連れた、お世辞にも美人とは言い難いレベルの女(ファッションのセンスなんかは男受けのポイントと自分の趣味を満足させる中途半端なバランス、服は駅ビル系やけどバッグはアニヤみたいな。全体的にもだらしなくはないけど中途半端にゆるい雰囲気。20代半ばですかねえ)がお会計の時に「あー!財布忘れちゃったー!」と奇声を発しているのを耳にして友人とふたりで本気でワインを吹き出してしまう。恐るべし猛禽…。こーゆー奴には一生かなわないんだろうなと無駄に凹む。まあ思いっきりそいつに聞こえるボリュームの声で文句を言っておきましたけど。あ、だからあかんのか。