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6.17

『シークレット・サンシャイン』

何気に過去の作品を全部見ているイ・チャンドン監督の最新作『シークレット・サンシャイン』をなんとなく折角だから鑑賞。

夫を事故で亡くした女が幼い息子と共に夫の故郷に引っ越すもそこで息子が殺害されてしまい救いを求めてキリスト教に入信するも結果的に神のせいで気が狂ってしまうというブルー極まりないお話になっております。ラストに希望がないこともないけど、映画全体を通して、結局は儒教もキリスト教も頼りにならないと断言してしまう韓国人(しかも元文化観光部長官)てすげーなと結構度肝抜かれました。

作品は142分とちょい眺めやけど、前作『オアシス』同様役者がというか主演のチョン・ドヨンが凄くて、殆ど彼女しか映ってないけどそれを見てるだけで飽きなかった。悲し過ぎて泣くのを通り越して嘔吐してるかと思いきや入信した途端ほんまに怖い程の笑顔になったり。最後の方には普通にしてるだけでめっちゃやつれてたので相当体張ってたんだろうなあと。ソン・ガンホの相変わらずの冴えなさっぷりも凄かったけど。

映画的にはちょっとダサイんじゃないかしらとかちょっと分かりやす過ぎるんじゃないかしらと思う部分がなくもなかったが文句を言う気分にはならない、そんな映画。これはこれでいいんじゃないでしょうか。

そんなことよりシネマロサさん、いくらなんでも冷房効き過ぎです。お客さんの年齢層高めやったしみなさんだいぶ辛かったはず。エコロジーエコロジー。

夜は、実録・盃。何事も起きずに終了してとりあえずは安心。