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6.28

『休暇』

果たしてこれを見たのが昨日だったのか一昨日だったのか既に記憶が曖昧、門井肇監督『休暇』。小林薫演じる刑務官と西島秀俊演じる死刑囚の物語、と言っても、ふたりの間に何かドラマがあるわけでもなく、ただそれぞれの生活がなんとなく流れていくひたすら地味な映画。監督さんやら脚本家さんやらが若いわりには変な色気のない好感の持てる映画だと思ったが(死刑囚に関する説明的なことが一切なかったり)、どうせなら中途半端に刑務官の新婚生活なんて描かずにもっともっと地味な映画にして『抵抗』みたいだったらもっと良かったのにと思ってしまった。全篇にわたって緊張感が中途半端で残念感が残る。死刑が執行される過程のしつこいまでの細かさがすごく良かったから特に(でもその瞬間はちょっと残念だったか。仕方ないけど)。

内容に関しては原作があるから何とも言えないけど、休暇と引き換えに死刑執行補佐を引き受けるってのは主人公の心情として今イチ腑に落ちない感がなくもない。

小林薫の芝居を久しぶりに良いなと思った気がする。西島秀俊さんは映画の中でも常に白いシャツを着ていた。かっこよかった。突然暴れるシーンにはだいぶ痺れた。かっこよかった。

杉山愛選手、残念やったけどあの巨体には勝てねーわなー。恐るべしロシア人。恐るべし石黒賢親子(映り込み過ぎ)。