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8.15

非情階段

どーしても必要な用事があったのでめちゃ久しぶりに昼間外に出てみたら本気で暑さと汗に溺れて死にかけたけどここまできたらせっかくだからとモッタイナイ精神を発揮して鈴木英夫て誰やという疑問を解決するためアテネフランセさんへ久しぶりに行ったのでした。駅からの道までに3度程命の危険を感じつつ。

恥ずかしながら作品名はおろか監督名も知らなかったまま、『非情都市』(60年)と『悪の階段』(65年)を鑑賞。両方ともモノクロ画面がかっちょいい超本格的なサスペンス、なのに両方とラストに声を出して笑ってしまった…。決してコメディ的に面白いってわけではなく、なんと言うかあまりのドライさに呆気にとられて笑うしかないと言うか。それがまたかっこいいんだけれど。

『非情都市』は私の残念な頭のせいで途中複雑なストーリーを何度か見失うも、若き日の三橋達也のギラギラ感に圧倒された。熱血な新聞記者が正しいの正しくないのか分からなくなる程事件にのめり込んでいく姿が見てて怖かった。司葉子はやっぱり美しかった。

『悪の階段』は若き日の山崎努の異様な色気に圧倒された。今と全然違うのね。強盗した4千万を巡りだんだん狂っていく男たちの姿が見てて怖かった。金庫を壊してるシーンがやたら渋くて痺れた。主な舞台である地味な不動産屋がだんだん不穏なものに見えだしたと思ったら最後にはあんなことになって、これは凄いとだいぶ興奮した。ひたすら無表情な団令子がめちゃくちゃかっこよかった。

久しぶりに映画のチラシやらぴあをゆっくり見て、色々曖昧な記憶のせいで勘違いしまくって見たかった作品を何個も見逃していることに気づいてショック死。夏の馬鹿野郎。