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9.02

『闇の子供たち』

泣く泣く圭の試合生中継を断念し朝も早よから新宿のカラオケ店にて某監督の作品にエキストラとして渾身の演技を披露。なんか、スタッフの若い人たちがみんなオサレでびっくりした。

その後やっとこさ阪本順治監督最新作『闇の子供たち』を鑑賞。アジアにおけるアンダーグラウンドな人身売買やら臓器売買やら幼児売買春やら、ショッキングな内容ではあるもののここで扱われている程度のことはちょっと勉強すれば誰でも知れることであって、だからこそこの作品を138分の立派な映画にした阪本監督は本当に凄いんじゃないでしょうか。色んな意味で感激しました。勿論こんな重くて危険なテーマを映画で扱おうとした時点でえらいこっちゃなことだと思うけど、そんな単純なことだけで判断されるべき映画ではない気が。監督が失語症になる程の苦悩と覚悟(HPのインタビュー参照)の一端くらいは受け止められてればいいなあと思った所存。私ももっと怒ろう。

それでもやっぱり単純にセックスシーンや死体の姿にはどでかい衝撃を受けた。タイの街でようこんな撮影したなあとひどく感心した。夜の銃撃戦(って撃ってないけど)はかっこよかった。久しぶりにじっくり見た江口洋介がすごい良くてびっくりした。が、どーーしても宮﨑あおいの芝居だけが最後まで無理だったー。「アホ女」という監督の意図の下なのかもしれないが眉間の皺の有無だけではそこまでは読み切れず。せめて全力疾走はもうちょっと頑張ってほしかった。あ、あと佐藤浩市の家で息子の顔が出てこないのもちょっと残念だったかな。そして最後の歌の歌詞はだいぶ残念だった。妻夫木君はなんとなく頑張ってたからいいんじゃないでしょうか(えこひいき)。それにしても、出てくるタイの幼い女の子たちがことごとく私の幼少期にそっくりなのにはびっくりしまくった。

ということで、この映画はもっといっぱいの人が見ればよろしいかと思われます(でっかい劇場が結構混んでたけどね)。