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9.22

『歌行燈』

突然久しぶりに新文芸坐さんに行きたくなったのはつらつら読んでる金井美恵子さんのエッセイ集に出てくる高峰秀子の名を眺めていたら成瀬巳喜男監督の映画を見たくなったからででも今日上映していたのは『歌行燈(うたあんどん)』(43年)でそこに高峰秀子は出てこないんだけれど勿論大満足の面白さで特に代わりと言ってはなんですが山田五十鈴の初々しい可愛らしさ(でも歳の割には老けてる、と思う)はかなり胸キュンもので、お互い消息を探していた三人が偶然ひとつの場所に集まりそれぞれの存在に気付くまでのスリルと気付いてからも黙って舞を踊り続ける女の姿を捉えたラストには思わずため息をついたのでした。がんばった。

夜は、22日の9月だしという強引なゴロ合わせで29歳の女たちが集まって肉(29、ね)を食う会inバルバッコアグリルを開催。久しぶりのシュラスコで、この先半年分の牛やら豚やら鶏やら羊やらを食い散らかす。焼きパイナップルも旨かった。

その後立ち寄ったカフェのオープンスペースでアラサー女どもがえげつない話に花を咲かしてると、突然目の前にビートたけしが現れてびっくらこきまくる。なんかやっぱりめっちゃかっこよくて、どんな人にも厚かましくサインやら写真やらを頼める自信のある私でもさすがに圧倒されて声かけられず無念。代わりに、たけしと談笑してたインテリ風やくざのおっさんとやたら親しくなったりした。