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10.02

『トウキョウソナタ』

で、ちょと働いたっぽい自分へのご褒美に黒沢清監督最新作『トウキョウソナタ』を恵比寿へ。

トウキョウに住む典型的な中流家庭の崩壊やら再生やらの物語、と言われても私にはCGフル活用のSF映画と同じくらいフィクションな世界で、勿論それ自体がフィクションだということは映画の中であっさり暴露されるのだけれど(物語自体も笑えるような突飛な展開を見せるのだけれど)、家族のあれこれに心動かされることは全くなかったのだけれど、よく考えれば黒沢監督の映画でだらだら涙流したのって初めてかもなのでした。冒頭のカットが衝撃的過ぎてびっくりしたらそのままびっくりしっぱなしで119分は流れていったのであった。とりあえず、このキョン2には参った。非人工的なエイジングの美しさに感動した。他にもいっぱいいっぱい感動したはずなのに頭の中が「月の光」に支配されてぼーっとしてしまっているので近いうちもう一回くらい見に行きたいと切に思います。ただ、このラストを見て、相変わらず黒沢監督の女性の描き方の正しさには思わず笑わずにはいられなかったのでした。ただあと、大した意味はないんやろうけどここまでやられるとキョン2の服の色が気になったのでした。井川遥の巻物もちょっと気になったか。

意外な程劇場が空いていたので、みなさんもっと見に行って心打たれるとよいかと思われます。