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10.06

『おくりびと』

そう言えばモックンも滝田洋二郎監督も結構好きやったなと思い出し、何かと話題の『おくりびと』を見に行ってみた。

納棺師(初めて知った)という葬儀屋さんより先に遺体を棺桶に納める仕事にうっかり就いてしまった主人公を巡るあれやこれやがかなり普通にいい感動映画に収まっており、こんなのが米国アカデミー賞なんかに出たら速攻リメイクされるんじゃないかしらと思う類いのわかりやすさで中々楽しめたのでした。死体を前にした納儀という能か舞踏かみたいな儀式(初めて見た)も新鮮で勉強になったし。ギリギリの笑いのセンスも幼い頃から見慣れてるせいか(調べてみたらここ20年で滝田監督作品15本中12本見てた…。詳しい理由は自分でも不明)個人的にはあんまり気にならず。いやらしいって感じもわからなくはないけど。好きとか言っときながらでも実はやっぱり何故今シブガキ隊?と一瞬頭をよぎった疑問も、確かに最近の若造アイドルじゃ河原の草原でひとりチェロを弾く姿に耐えられないわなと納得。全裸になった時のマッチョっぷりはさすがにちょっと不自然やったけど。

中途半端なナレーション(と、お前ら副音声か!って突っ込みたくなる程ずーっと喋りっぱなしだった後ろのカップル!!)がうるさかったのとか、唐突に現れる意味不明な青山真治監督作品『こおろぎ』まんまのシーンとか、どんな場面でも同じ表情(なんか、「太陽眩しい…」みたいな顔。伝わって)の広末涼子とか、いくらなんでも引っ張り過ぎなラストの泣き所(最近の滝田監督作品ではお馴染みのような気もするが)とか、あー脚本は小山薫堂かと納得できる部分とか幾つか不満は残るものの、終映後の女子トイレでは女子高生たちが大泣きしていたのでいいんじゃないでしょうか。久しぶりに山崎努がくどくなくて良いと思った。余貴美子みたく中年になってもロングヘアーの似合う女性ってだいぶ珍しいんじゃないかと感心した。家のセットも良かった。