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10.10

『蛇にピアス』

あかんもうこれ以上吉高由里子クンを我慢できない!と仕事も早めに切り上げて蜷川幸雄監督『蛇にピアス』を見に映画館に駆け込む。金原ひとみの原作は読んだけど殆ど覚えて茄子。

始まって数分でえらく過激な(でもえらく地味な)セックスシーンに動揺するも、だんだん由里子クンの裸にも見慣れてくるくらい由里子クンは頑張っていた。小説だと有りだと思われるが映画のナレーションとなるとだいぶ無理がある台詞も、由里子クンの舌足らずで頭悪そうな喋り方のおかげで深刻さが半減して辛うじて聞けた(でも巻き髪は今イチ)。改めて、渋谷って汚い街やなあとしみじみした。

19歳の女の子がピアスやタトゥーを入れることでしか現実感を得られないという29歳の私でも感情移入できない青春物語を72歳のおじさんが映画化するってどうなのよと思わなくもなかったが、これが意外と妙に若者ぶることなくかなり普通に作られており、逆に普通過ぎて途中でタルくなったりしたのでした。だいぶ原作に忠実過ぎたのかしら。由里子クンの渾身の演技をもっと衝撃的に見せることはできたような気が。でも娘の監督作よりは俄然好感度は高かった。私の周りで妙に評判のいい『青の炎』をちょっと見たくなった。

変態のドSなのに妙に常識人なARATA、久しぶりに映画で良いと思った。高良健吾はこれでよかったのかという疑問は残る。由里子クン以外に出てる女優があびる優とソニンで、監督と私の女の趣味の合いっぷりに驚いた。小栗旬には気づけなかった。CHARAの主題歌は良かった。

夜は、池袋のパルミラさんにて友だちのお誕生日を祝う。この一切日本人に媚びてないアラビア料理(ドバイ帰りの私が言うんだから確かだぜ)に感動。調子に乗ってベリーダンスタイムではダンサーのおねーちゃんに誘われるがまま踊り狂ってみたり久しぶりに水煙草を吸ってヘラヘラしたり。