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10.13

『シャーリー・テンプル・ジャポン』

・佐藤央さんの連載が更新されたので読んでみませう。それにしてもあのラストのからくりを知った時にはびっくらこいだでよ。

・そんな佐藤監督の最新作『シャーリーの好色人生』&冨永昌敬監督最新作『シャーリーの転落人生』(シャーリー・テンプル・ジャポン34)の完成試写を今宵見せて頂いたのでした。

劇場公開は来年頭予定(池袋シネマロサさんにて)とのことなので詳細についてあーだこーだ言うのは差し控えさせて頂きますが、これが大変面白くいい感じにわけのわからない立派さで、個人的には両監督の今までの作品の中で一番好きかもと思える映画たちだったのでした。

シャーリーというろくでなしの男を巡るふたつの物語、佐藤監督の『好色人生』、夏生さちちゃん(可愛かった)のドキドキする程瑞々しい表情やら中川安奈さんのハラハラする程不穏な表情やらおお中々かっこいいじゃないかと思える一軒家やらおおマジ凄いと興奮しまくった杉山彦々氏の熱演やら感心する点多々。褒めてばかりもなんやから「お、ここはダメ出ししてやろう」と思っていたシーンはあっさり公開時には訂正する予定と告げられる始末。まあいいんですけど。

冨永監督の『転落人生』、全体に漂うエロい雰囲気やら役者さんの使い方やら(ここでも杉山氏は冴えに冴えてた。役柄としては悲惨過ぎたけど)音楽の使い方やら脚本やら、とにかくかっこよくて上手くって、「くそーダメ出しできねー」と無駄な悔しさに包まれる始末。多分色々限られた中での制作だったと思われるのに、そういう貧乏臭さが一切なく寧ろ贅沢に見えるのがほんと驚き。いやはや素晴らしかったです。

と、きちんと見たようなことを言っておきながら実は試写場の椅子と私の体の相性が悪かったのか途中から猛烈なお尻の痛みに襲われそっちの方に集中力の半分位を持って行かれてたので細部に関しては微妙に記憶が曖昧な点が。なので一般公開された暁には劇場に足を運んでもう一度しかと見直したいのでありました。その際にはみんなで一緒に押しかけましょう。