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10.15

「蒸発父さん」

・岡田秀則さんの連載が更新されたので読んでみませう。私にとっては中高生時代にひとりで梅田のシネマヴェリテに行くことが具体的な場の始まりだったかとなんとなくぼんやり思ったり。

・そんな岡田さんもオススメの岸川真さんの最新刊「蒸発父さんー詐欺師のオヤジを探しています」を夢中になって一気に読了。

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岸川さんご自身のお父さんを探す実録ドキュメンタリー映画を撮影する過程がノンフィクション小説として書かれている、ということがにわかに信じられないくらい複雑で深刻なお話が、にわかに信じられないくらい軽やかで爽快な読み物になっている。こんなことほんまにあるの!?と疑いたくなるような出来事も、なんか自分の身内のことを思い出すとああ十分有り得るわなと納得できて、だからこんな本を書いた岸川さんをほんとにすごいと思った。私には自分の身辺の話をこんな冷静にしかも面白く描くなんて絶対無理、って単にガキなだけだけど。

げらげら笑いながらも登場人物全員の姿にどっかで泣きながら読んだ。私からもオススメ。

・「ポイしないでください」にもちょっとマジで泣いた。