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11.30

『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』

おニューでナウな目になって一発目に見に行く映画はもちろん、ジョージ・A・ロメロ監督最新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 。ワケあって休日朝イチの回に行ったのに結構な混雑で、日本も中々やるなと思った(いかにもなおっさんひとり客が8割だったけど)。
『ゾン日(なんちゅー変換や)』の監督が70歳近くになって撮った新しいゾンビ映画は昨今流行りのポイントオブビューとかいう主観撮影で、卒業制作の映画を撮影中の大学生たちがそのまま現実に起こったゾンビ騒ぎを撮影していく、でも撮影者とナレーション(編集者)は違う、 故に監視カメラやインターネットの映像が入り交じったりするという、辛うじて20代の私にも使いこなせないような現代のいろいろが盛り込まれた大変素晴らしい作品だったのでした。こんな映画が裸眼で見れるなら20万払った甲斐もあるってなもんです。
もちろんゾンビはゆっくり歩くし、次々仲間は襲われるけど肩すかしな程あっさり。酷い状況になっても友だちを助けることよりカメラの充電や撮影を優先する主人公の存在は壮大なブラックジョークとして受け止めさせて頂きました。微妙に笑えなかったけど。あ、でも耳の聞こえないおじいちゃんの登場&退場は劇場内で笑いが起きる程ウケてたし面白かった。実は全然ゾンビ映画じゃなかったというオチなラストもかっこよくて感動。この過激なおじいちゃん(監督)にはまだ退場して欲しくない。