12.03
『ブーリン家の姉妹』
ゾンビに戦争その間深夜WOWOWでGONIN&GONIN2(公開当時ぶりに見たけどやっぱり喜多嶋舞のアレは凄いな)をうっかり鑑賞でえらく陰惨続きな気分を一新するためカワイコちゃんでも眺めに行くベとジャスティン・チャドウィック監督『ブーリン家の姉妹』をルシネマさんへ。お上品なおばさまたちに混じって席に着いたら予告の時に「中原昌也作業日誌」の宣伝(静止文字だけど)が流れてなんでか一人きょどってしまった。
エリザベス1世誕生にまつわる実話、だそうだがもちろん私にイングランドの世界史知識なんてあるはずもなく。それでも、ナタリー・ポートマン&スカーレット・ヨハンソン(いつのまにか結婚してたのね)と今をときめく人気女優なふたりが豪華な衣装を着ながら一人の男(国王)を巡って泣いたり騒いだりする姿は見てて退屈しなかった。いつの時代もどこの国でも女と女の醜い争いは楽しいものですね。途中ほんとに昼ドラみたいなドロドロ展開にはちょっとびっくりしたけど。ふたりとも乗馬がお上手。
普段のイメージとは真逆な、ナタポーが強かで野心むき出しの姉、スカヨハが清純で引っ込みがちな妹ってのも結構ハマってて。スカヨハの人形みたいな肌の白さと常に口半開きなだけの演技が中々。このふたりに対してエリック・バナのバカ殿がちょっと弱かったのが残念。追放される本妻役がアナ(『ミツバチのささやき』)だったのはびっくりした。
せっかくの重厚な建物やいい感じの光、115分の歴史物がビデオ撮影だった意図は最後までよくわからなかった。経費削減か。