BLOG

12.25

『ノン子36歳(家事手伝い)』

メリーークリスマスーーー!なので、頭に角つけて実写版せんとくんでもやってやろうかと思ったけど、なんとなくやめました。
昨夜は、サンタさんから「あらびき団90分スペシャル」という素敵なプレゼントを頂いて。最近お気に入りのどぶろっくや久しぶりのモンスターエンジン西森による鉄工所ラップが見れておら満足じゃ。ガリガリガリクソンにはこのままビックになってほしい。

本日は、ヒューマントラストシネマ文化村通りって何処やねんとひとりごちながら熊切和嘉監督最新作『ノン子36歳(家事手伝い)』 を見に行ってきました。熊切監督久しぶりのオリジナル作品、だそうですが、驚く程鬼畜臭のないむしろ「え、もしかして監督ってかなりのS・N・G(少女漫画・脳ゆえの・ギャップ。幼少の頃少女漫画を読み過ぎて現実を受け入れられない人種を指す)だったの!?」と思ってしまいそうになる映画でした。多分違うやろうけど。
バツイチ出戻りの元タレント36歳無気力女が家族に疎まれたり元夫に騙されたりしつつも突然現れた青年に刺激を受けてなんとなく元気になる、という物語は私にはちょっとtooスウィート過ぎて、お花畑でひよこを追っかけるシーンなんかも半笑いでしか見れなくて、牧歌的な赤犬さんの音楽も説明過多にしか聴こえなくて、熊切監督の作品にしては珍しく全然乗れなかったのでした。残念。タイに行けとは言わんけど、久しぶりにセックスしたくらいで人生変わるってのも今イチ理解できひんし、チェーンソー持たすのが楽しいってのはわかるけどこれじゃあこの青年は仕事も私生活も自分勝手なほんとにただの馬鹿にしか見えないし(彼の外見の冴えなさっぷりは中々良かったけど)。ちょっと何もかもが中途半端で軽く見えてしまったかな。
それでもやっぱり、狭い部屋に男と女がいる時の長回しの妙に生々しい粘っこさは相変わらずさすがだなと思えたし、体当たり全開な坂井真紀のセックスシーンもほんまよくやったと感心できました(実家でやるならもうちょっと声抑えるやろとは思ったけど)。この人、容姿的にはデビュー当時から(「PeeWee」のモデル時代から)興味持てなかったけど、『あさま山荘』といい今作といい、いつのまにか立派な女優さんになっていたのですね。斉木しげるがお父さんで新田恵利が地元の友だちってのが個人的にツボでした。次回作に期待。