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12.28

改めて『ブロークン・イングリッシュ』

では改めて。素晴らしいお手伝いさんに感謝。

昨日に続いてオーバー30おひとりさま女の孤独と不安と希望を描いた映画をこの時期に見ているのには一切他意がなく全くの偶然なのだが、このゾエ・カサヴェテス監督(ジョンの娘)初監督作『ブロークン・イングリッシュ』 の面白さと『ノン子…』のダメさの違いは何なんだろうと考えた結果、熊切監督はついうっかり妙齢の女(あるいは少女)をスクリーンに映せば映画になると思い込み症候群にハマってしまったんだなと気づいた。そして、ゾエ監督と何かと比較されがちで実際にも親友だそうなソフィア・コッポラとの違いについても考えた結果、自意識の問題かとちょっと気づいた。特に目新しいことが起こってるわけでなく捻られた脚本なわけでもない落ち着き払った今作は、ふと『ビフォア・サンセット』を思い出すような大変素敵な恋愛映画で、出演している俳優もみんな素晴らしく、久しぶりに気持ちよく見れたラブストーリーなのでした。お酒の飲み方とかメイクの落ち方とか、細かいことも上手いなあと感心しきり。
とか言いつつ、主人公と親友の会話があまりにも自分のそれそのままでだいぶ焦ったり、思いっきり感情移入して途中でボロボロ泣いたりと、アラサー女にはそれなりに立派にしんどい映画でもあったのでした。ちょっとどうかと思うくらい観客の女性率が高かったのは良しか悪しか。男の人も見てね。
ここで、30超えた独身女たちの物語な例として「sex and the city」を出さないのは、単にあれはドラマでこれは映画だから。

で、今日はジェームズ・グレイ監督の『アンダーカヴァー』を見てその面白さにひっくり返ってたのだが、それはまたいつか。 ああエヴァ・メンデスになりたい。