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1.21

『レッドクリフpart1』

コリの痛みが限界に達して寝るのも苦しいほどになったので近所の指圧マッサージに駆け込んだら、施術中に突然「あなた、飲み過ぎですよ」と言われてだいぶビビる。背中から酒の臭いでも発してると言うのか。あたしが死んだらアルコール漬けにして飾っておくれ(実際は肝臓のつぼが腫れ上がってただけらしいですが)。
そんなこんなで自分で自分に「なんで今更?」と突っ込みながらジョン・ウー監督の『レッドクリフ』を見にシネマロサさんへ。なんとなく、今見なきゃ一生見ないんだろうなあと思ったノリで行ってみたが、レディースデーとはいえだいぶお客が入ってたのは予想外であった。
  三国志については小説でもゲームでもほとんど接したことがなくてほぼNO知識&NOロマン。故に固有名詞の時点で躓くんだろうなと思っていたら、冒頭に丁寧な日本語解説&劇中にしつこいほどの名前テロップ。このしつこさはさすがにいらなかったんじゃなかろうか(それでも、これがアメリカでウケないのは仕方ないか)。なので、なんの思い入れもない「物語」に対しては普通にその辺の時代劇を見る感覚で普通に楽しんでしまった。既に重要人物の名前はすっかり忘れてるけど。
映画としては、戦闘シーンがそれなりにかっこよかったり(剣や弓矢が出る度に響くわかりやすい効果音は今イチ好きになれなかったが)、外国語を話す金城武は台詞の棒読み度が薄れていい役者に見えたり、チャン・チェンがやっぱめちゃんこかっこよかったり、そりゃこんなけ人間出てたらこいつらの食費や交通費だけで金もかかるわなと100億の製作費も納得できなくもなかった(それにしてはセットやCGがしょぼかったのがやや意味不明)。大量エキストラの芝居がゆるゆるだったのが中国っぽくて妙に安心した。中村獅童は例年通りの中村獅童であった。ジョン・ウーさんはもうちょっと笑いのセンスを磨く必要性は大いにあると思われる。
とまあそんなことより、この映画を見ながら私が一番ハラハラしたのは、トニー・レオンが死んだら中国映画界はどうなってしまうんだろうという不安だったのでした。多分2も見るかな。