『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
朝っぱらからバカ猫が、リビングの窓を開けた瞬間びゃーっとベランダに飛び出してそのままぴゃーっと手すりに飛び乗り自殺めいたことをしかけたので(我が家は10階)頼むからそれだけはやめてくれと必死で説得したり無事救出後久しぶりに本気でしばき回したりして、疲れた。
それはともかくようやっとデヴィット・フィンチャー監督最新作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 を鑑賞。老人に生まれ、年々若返っていく男の物語、と父が語ってた。平日の夜は結構空いてた。
デヴィット・フィンチャー監督は特に好きなわけでなく(『ゾディアック』は見た場所が悪かった)、それに身体と年齢を巡る物語といえばどうしても大島弓子先生の「8月に生まれる子供」を思い出してしまい果たして映画としてはどうなんでしょうねと半笑いで見に行ったら、これがあっさり「うおお良い映画〜」とえらく感動。167分間アメリカとか歴史とか余計なことを考える暇なく(普段から全く考えてないけど…)ひたすら面白かったっす。諸々ちょっと泣きかけたりもした。泣かなかったけど。ああでも途中でやっぱり「CGってマジすごいな」と思わずにはいられなかったか。全く仕組みはわからんけど、老人の顔に子どもの体には不謹慎にもちょっと笑ってしまった。あと、ピッくんが若返る度渋い(ダサイ)サングラスでびしっとキメてバイクやらヨットやら乗りこなす姿も、ギャグみたいにかっこよくてなんか笑えた。しかし先日のレオに引き続き久しぶりにピッくんにうっとり出来て良かった。ケイト・ブランシェットの美しさは相変わらず、でもあの若いとき(NY時代)のお肌ももちろんCGですよね?あの技術はちょっと教えてほしい。
と、ひたすら新作を見るぞ週間のラストが素晴らしい映画で締められて満足満足。でもこれ、事前に知らなかったらこの監督の作品だとは気づかなかったかも。それがいいことなのかどうなのかはわからん。