3.05
小川紳介日
ひひーん『チェンジリング』の後になんて何を見ればいいのだと混乱しながらチラシの山を眺めているとあら今日はまだ見たことのない作品が上映するじゃないのと直前に気づいたためいそいそアテネフランセさんの「小川紳介と小川プロダクション」特集に向かう。
小川紳介が大学在学中に撮ったという『小さな幻影』(57年)&『山に生きる子ら』(58年)ももちろん、清水宏の映画に出てくるような子どもたちの顔を見てるだけで面白く十分満足だったのですが 、『青年の海 四人の通信教育生たち』(66年)が始まった途端冒頭から映像も音楽もやったらかっこよくて急にテンション上がってしまったのでした。
通信教育制度改定反対闘争に燃える若者4人の揺れる心と運動と、それと一緒に揺れる映画の勢いがなんだかすごい迫力で、最近のダラ撮り系(ダラダラ撮るの意。別に悪気はないけど)ドキュメンタリーとは全く違う興奮が気持ちよかった。夜のバスの中で4人が話してるカットにえらく痺れた。大学側の文書が映る度オドロオドロしい音楽になるのは笑えた。こういう編集(かなりカットが細かい感じ)って今やると二枚目過ぎる感じになってダメなのかしら。でも面白かったので見てよかったし、久しぶりに小川紳介をいっぱい見返したくなった。
さあみなさん、とうとう早稲田松竹 さんにて3月21日から例のアイツが!絶対もう一回見に行く、ってか鑑賞ツアー組みたい。