BLOG

5.14

『アンティーク 西洋骨董菓子店』

昨日は、池袋ロサさんにて『グラン・トリノ』再び。初見時よりも映画の先がわかってる二回目の方が途中から泣けてしゃーなかった。わんわんわん。

本日は、ひとり韓国映画強化のためミン・ギュドン監督『アンティーク 西洋骨董菓子店』を見てみた。これ一般的には超人気韓流スター勢揃いのイケメン映画だが実は私この監督のデビュー作をなんでか公開時に劇場で見ていて妙に印象に残っている(黒沢清が好きな人なんだなあと感心した記憶が)のでちょと気になったのであった。
原作は日本の人気少女漫画、主人公はゲイもノンケも関係なく虜にしてしまう「魔性のゲイ」、という設定だけあってお話自体はそれこそ漫画。主演俳優の4人をとりあえずかっこよく可愛くファンを満足させるために作られたアイドル映画、なんだけど、途中で挟まれるディズニーアニメばりにラブリーな歌と踊りのミュージカルシーンが、何故かアジア人が演じてるというのに全くこっ恥ずかしくならずに見れる。これってすごいことな気がする。それ以外にも、ぺらぺらなシーンの連続を見せるリズムが非常に上手いのか、特に誰のファンでもない私が見ても111分退屈はしない中々な映画であった。ううむ韓国映画。主人公のトラウマシーンになると監督の趣味が暴れてしまうのか、アイドル映画レベルではない本気な怖さになるのはちょっと笑えた。
でも、さすが主演のチュ・ジフンは途中からめちゃくちゃかっこよく見えて(ガタイがさあやっぱりさあ)、過去の麻薬容疑で活動停止中なのが悔やまれる(別に日本でまで次回作上映中止にする必要はないと思うぞ)。天才フランス人ゲイパティシエ役はあのセラドン君。彼はここでもエロを一手に引き受け、脱ぎまくっていた。映画が終わり劇場が明るくなった瞬間、後ろの客(女性)が「キスし過ぎー!」と雄叫びを上げていた。