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5.29

敵中港

低気圧と女性ホルモンの奇襲攻撃をもろに受け瀕死状態のところにフェデラー様まさかの全仏テニス二回戦敗退かという恐ろしい試合を見てショック死しかけたところを解説柳恵誌郎さんの爆弾発言(民放だと絶対放送禁止)に心身共に救われる。このおじさまほんまおもろい。仲良くなりたい。
でまあもちろんフェデラー様は無事勝ったので(結婚&おめでたにはショック死したけど…。でもまああの女と結婚するフェデラー様の心の美しさには改めて感動)勇気をもらって外出。何気にお久しぶりなシネマヴェーラ さんの「シナリオライター小國英雄のすべて」特集にて森一生監督『日露戦争勝利の歴史 敵中横断三百里』(57年)、実話を基にした6人の兵隊による決死の偵察行、映画自体はもちろんフィクションなのに本当に寒そうな雪山をひたすら馬で進んでいく6人の姿が本当に辛そうで、シナリオライターの特集なのに物語より役者の姿に動揺する事態に。しかも6人でも十分大変そうなのにラスト大量の兵士と馬と激しい爆発まで起こったりして、大沢たかおも見ればいいのにと思った。途中出てくるインチキ臭い中国人&中国語には笑ってしまった。
続いてマキノ正博監督『続清水港』(40年)、舞台「森の石松」の演出家(片岡千恵蔵)がなんとタイムスリップして本物の石松になっちゃう(でも本人は現代のことを覚えている)お話、めちゃくちゃ面白かった。役者ふたりの長い会話が、これまたシナリオライターの特集になのにこれほんまに脚本に書いてるのか?と疑問に思ってしまう程完璧な漫才なのには驚いた。 貧しい友だちの友情と夫婦愛にはほろりと泣いた。浪花節の挟まれるタイミングがなんともかっこよくて痺れた。最後の方フィルムが切れてしまってたのがちと残念だが、そんな細かいことはこの際どうでもいいと思えたんです。