6.13
『人情紙風船』
多分学生時代に三百人劇場とかそのあたりのマニアック度な映画館で監督作は全部見てる、はず。内容も結構覚えてる、はず。それでも念のためラピュタ阿佐ヶ谷で開催中の「西山洋市presents!役に立つ山中貞雄」に足を運んで『人情紙風船』(37年)を改めて鑑賞。小さい劇場とはいえ満員御礼。
今回久しぶりに見直してみて、私にしては非常に珍しくストーリーや細かいことまで記憶通りやったけどそれでも「こんなに面白かったっけ!?」と今更びっくりし直した。切ない映画だとも覚えいていたが以前見たときと比べもんにならないくらい切ない気持にもなった。私も歳をとったもんです。いやはやはやいや全く素晴らしい映画でございました。当たり前やけど。
上映後の西山洋市監督によるトークもとっても面白かった。山中貞雄から黒沢清から人生の生き方からを巡るめちゃくちゃわかりやすくも勉強になるお話(詳しい内容はもっとカシコな人の文章を参照下さい)は、前回までの二回を聞き逃したことが大変悔やまれる。ラスト一回も必ず拝聴したい。
終了後こっそり参加した打ち上げの場で久しぶりにお会いしたA先生に「あ、ドバイ」と言われたのには笑った。