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7.03

『いけちゃんとぼく』

ただでさえ漫画の映画化反対部なのによりによって西原理恵子先生様のよりによってこの作品を映画にするなんてそんな冒涜行為に出たヤツはどこのどいつや監督大岡俊彦って誰やねんと見る前からクレーマーになる気満々で『いけちゃんとぼく』 に臨んだのに、最終的にはお前サクラかってくらい号泣してるから人間て不思議…。
いや最初の30分は「おっとこれは漫画の映画化最低パターン、原作のおもしろエピソードだけを集めてわかった気になってる(ex.天然コケッッコー)ってやつか」と予想通りの展開だったのだが、後半からがんがん映画オリジナルの話になって、それが特に冴えてるってわけではないけどこの監督さん西原理恵子の漫画がほんとに好きなんだなと思える良心が伝わったのでつい涙してしまったのですよ。余計なCGとか効果音とかうっとおしいものがいっぱいあったり(監督はCM出身だそーな)、言ってしまえば単なる少年の成長物語で、一歩間違うと宮崎駿アニメ的なものになってしまうところを確かにラストきれいにまとめ過ぎて映画として五歩くらい間違ってたりしてたけど、これを外したらマジ殺すと思っていた「100うみ」をきちんとやってくれてたので満足することにする。ちゃんと高知で撮影してるのも良かった。でもヴィジュアル的にいけちゃんの涙はないやろとは思った。あと色々もったいないのはわかるけど主人公の少年に喋らせ過ぎやろとも思った。せっかく映画なんだからもっと動き回らしてほしかったかな。
っていうか蒼井優。この、西原漫画の文字をセリフにするということの意味を完全に理解してる頭の良さには参った参った。薄々気付いてけど本当にすごい役者さんだと思う。うどん屋の子役もある意味すごかった(松ケンは彼を見習うべきなんじゃないだろうか)。柄本くんはチョイ役でもやっぱりなんかいい。久しぶりに見たともさかりえの顔が以前にも増して曲がっていて他人事ながらなんか心配になった。