7.12
『スター・トレック』
石を抱えた身重の体で今更J.J.エイブラムス監督『スター・トレック』 を見に行く健気なあたし。しかしこれがおお劇場で見といて良かったと思える面白さだったのでした。名画座宣言をなさったシネパトスさんでの鑑賞、不思議なくらい客が入ってた。前に座ってた女性が、なんで21世紀の今日にダブル浅野並みに前髪をかきあげる必要があるのかと尋ねたくなるくらい前髪をかきあげながら鑑賞してた。
それはともかく。
原作については、コミックだかアニメだかドラマだかそれすらも分からない程NO知識。それでも無問題に楽しかったのは出てくるキャラクターの内面的なものが気持ちいいくらいそっちのけでひたすらお話とアクションで進んでいくからだと思われ。見てて気持ちいい。舞台が宇宙なのでもちろんCGメインの映画ではあるのだけれどなんでかそれがあんまり気にならない(観賞後資料を見てだいぶ大掛かりなセットを作って撮影したと知る)。呆気ないくらい時間や空間をひょいひょいワープ、普段なら絶対ついて行けなそうな展開も「ディスコ探偵水曜日」のおかげでなんとか理解できた、気がする。舞城先生ありがとう。ワープした先がおかしな場所というお決まりのネタも外さなかったのもよろし。攻撃されてる宇宙船での出産シーンってのも中々良かった。
お母さん役の女優がウィノナ・ライダーに似てるなーと思ってたら、ウィノナ本人だった。エリック・バナにはまんまと気付かなかった。お気に入りのサイモン・ペッグが出てて嬉しかった。スポックというキャラクター、唯一感情的になる彼のビジュアルがふざけてる(失礼)おかげで深刻な映画にならず、よかったんじゃないかと思う。続編も楽しみなり。