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7.17

『夏時間の庭』

昨夜とある方から聞いて、金井美恵子の「小春日和」が前田陽一監督でドラマ化されているということを初めて知り「うおめっちゃ見たい」と思ってたらビンゴに昼間スカパーで放送してた。大原麗子とつみきみほは想像してなかったけど中々面白い。

なんとなく銀座で見ときたくて最終日最終回のオリヴィエ・アサイヤス監督『夏時間の庭』 へ。初めて見たアオキのネオンにびびる。
母親が死んだ後家の遺品整理に悩む子どもたち、その遺品がオルセー美術館から貸し出された本物の美術品とのこと。数年前オルセーには行ったけれどこれらは素通りしてた模様。
『デーモンラヴァー』で私をあんなにぐったりさせた監督とは思えないような、一見静かで穏やかな映画なのには驚いたけど、良い映画で感動した。よく考えると色んなことがだいぶ不親切で銀座マダムたちは大丈夫かしらと不安になったけど、前に座ってた女性が号泣してたので多分大丈夫だったんだろう。お葬式の後(?)兄の家で話す兄弟たちの会話が、なんか凄かった。お手伝いのおばあさんが可愛かった。フランスの75歳はこんなにきれいで元気なのかと驚いた。あのアメリカ人男性がイーストウッド先生の御子息とは。
この監督の映画を見る度、この人お金持ちってのがどういうものかよく知ってはるなあと感心する。しかし日本の成金にとって遺産問題はこんな美しいものじゃないはずだとひとり不安にもなった。