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8.10

『3時10分、決断のとき』

昨日は、一昨日に続いて阿佐ヶ谷へ。でも目的はガラッと違って阿佐ヶ谷七夕祭りへ。初めて行ったけどあんな大規模な祭りとは知らなんで、気合い入れて久しぶりに浴衣着た甲斐がありました。でもそのせいかキオスクで煙草買おうとしたら店員のおばちゃんにすっごい怪訝そうな顔で年齢訊かれたけど。あはははは。はあ。
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今時じゃキティちゃんもエヴァ仕様なのな。

で本日は、gojoも何かと決断のとき、ってことでジェームズ・マンゴールド監督最新作『3時10分、決断のとき』 を新宿ピカデリーさんにて。都内でここだけの上映なためか結構な混雑&フィルムセンターばりに年配の男性客多し。原作の小説も57年版の映画も全く知らず。すまん。
最近ひとりで勝手に西部劇づいてる私、正直前半はおお21世紀にこんなガチガチな西部劇を撮るなんてと感心しながらもでもここで囚人(ラッセル・クロウ)逃げようと思えば逃げれるよなとかいくらなんでもピーター・フォンダあっけなく死に過ぎなんじゃないのとか幾つか突っ込みかけたがしかし、ラスト20分の興奮と感動でそれ以外はどうでもよくなってしまったのでした。お金のため(という名目で実は尊厳のためだとしても大差はない気がしなくもない)にと命がけの仕事を引き受けた男とそいつに護送される囚人がいつのまにか心通わせる、その妙な関係を充分納得させてくれる銃撃戦(もちろんそれ以前にもいいシーンは幾つもあったけれど)。おもしろうございました。全然違うものと承知の上で、『グラントリノ』を見る前だとこの終わり方にもっと心打たれてたかも知れない、と言ってみる。こちらは07年の作品ですが。
と概ね大満足な映画だったのですが、ただ、このキャスティングには微妙にしっくりこないのは単に私の好みなのか。演技のパターンが少な過ぎるラッセル・クロウと何をやってもほんとにただの情けないヤツにしか見えないクリスチャン・ベイル(実はいい人)は、お互い手下役と息子役に食われまくってたように思えた。まあこの重過ぎない丁度いい軽さが良いと言えば良いのか。それにしてもしかし、このパンフレットとHPからは思いっきり配給会社の気合いのなさが伝わってきてちょっぴり悲しい。