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8.16

『カモメ』『札幌マッキナフォト物語』

もう数日前のことになるんですけど、gojoメイツ3号杉田協士監督が北海道小樽を舞台に映画『カモメ』を作ったというので我が家の50インチプラズマテレビで拝見したのですよ。10分程度の短編作品だが、大人から子どもまでが小樽の海と印象的な赤い灯台を背に何をするでもなくでもそこで広がる小さなドラマがやたらと切なくて、女と男が視線を交えるランボー風ラスト(全然違うけど…)に心打たれる。爆音仕立てな海辺の轟音もかっちょよかった。かもめはかもめであった。
出てくる役者さんたちがえらくいいなーと思っていたら、その後『札幌マッキナフォト物語〜店長以外みんな客〜』という作品も見せてもらい、これはタイトル通り札幌にあるマッキナフォトという写真屋さんの店長と馴染みのお客さんたちがそれぞれ監督&出演(撮影は杉田監督)している短編集で『カモメ』の出演者もその人たちなんだけれど、事前に知らされなければ絶対小劇場系の役者さんと思ってしまうだろう程うまいというか自然というかで大変驚かされたのでした。いくら気の置けない仲間たちの前とは言えどもこれはちょっとすごい気が。私には絶対無理。
みなさんが作った作品も、すごく際どいバランスで内輪ノリを完璧に回避、普段特別に映画を勉強してるわけでもないからもちろん気持ち悪い映画オタクノリも皆無(それでも立派に映画だからこれまたすごいわけで)、久しぶりに見てて気持ちいい自主映画でございました。もちろん時間も手間もかけてそれがお金になるわけでもなく仕事につながるわけでもないのに立派な大人たちがただその映画を作るために楽しそうにするその姿だけでも十分感動的だったりするのですが。