9.28
『男と女の不都合な真実』
まあ私が見とくべきかなと平日の昼下がりにロバート・ルケティック監督『男と女の不都合な真実』に行ってみたらえらい混雑&やたらと年齢層高くてびっくりした。みなさんまだまだお元気なんですね。初めて知ったけど若いわりにはヒット作ばっかり撮ってる監督さんなんですね。
白馬の王子様を夢みる彼氏のいないキャリアウーマンとガサツな恋愛カウンセラーの男がはじめは反発しあうも最終的には結ばれるという典型的なラブコメディに今更ケチをつける気はないのでこれはこれでいいと思うのだけれど、見ながらちょっと感じたのは、「Sex And The City」以降アメリカ女優の下ネタ解禁に歯止めがかからなくなってるけどあのドラマは女が心の中で思っていたことを堂々と言ってくれたから面白かったわけで(それが下ネタに限らず)別にエロいことそれ自体が受けてたわけじゃないのに、この映画を見てると女優に下品なことをさせるのが目的なんじゃないかくらいに見えてきて笑うどころかちょっと気分が悪かった。男と女の恋愛に対する感覚の違いが「不都合な真実」という物語なのに結局「女がこんなことしたらおもろいよな」っていう男たちの都合のよい真実になってどないすんのん。こんな芝居を、やっと人気が出はじめた頃に演じきったキャサリン・ハイグルはめちゃくちゃすごいと思うけど。ここまでセックスの話だけで引っぱって結局キスで終わるなら、最後の最後はいらなかったんじゃないかしらん。
それでも、無意味な空撮とやたらとアッパーな音楽とバーでの男と女の極端で下らない会話と同僚とのガールズトークが見れたのでラブコメ大好きっ子としては憎みきれない映画なのでありました。周りのおじいちゃんおばあちゃんがどう思ったかは知らぬ。