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10.02

女番長の縄張

こういう、低気圧が近づくにつれほんとに体の芯からダルくなってベッドから一歩も動けない現象って絶対20代前半の頃にはなかったと思うねんけど、まさかこれが加齢?それとも私が日々虚弱になってるだけ?と悩んでる間に10月に。それでも体に鞭打って、夜のおにいさまが催してくれた快気祝いには夜な夜な足を運んで呑んではいる。そこで生まれて初めて(多分)堂々と人を騙してみたりもしている。
しかしさすがにそんなじゃいかんと反省、本日は雨の中渋谷へ向かいシネマヴェーラさんでの「追悼、長谷部安春」に行ってみた。今までほとんど見たことないよな〜と思ってちょっと調べてみたら、なんと「あぶデカ」作った人だったんですね。タカとユージと浅野温子(と木の実ナナの一時停止ラストカット)にはだいぶ楽しませて頂いたもんです。追悼。
一本目『女番長 野良猫ロック』(70年)、出てくる男たちがとことん情けなく、女たちがどこまでもかっこいい潔さに痺れる。あんまりはっきり描かれてなかったけど梶芽衣子以外のスケバンたちはレズビアンなのかな?この頃から男に間違われるキャラの和田アッコ姐さんも、今じゃ芸能人の軽犯罪すら許してくれないけどここではバイクを乗り回しサバイバルナイフを振り回しでだいぶ男前。新宿の地下街や歩道橋でカーチェイスって、40年前でもなんで可能だったのかが不思議。梶芽衣子のサングラスがニコール・リッチーみたいで可愛かった。
二本目『広域暴力団 流血の縄張(しま)』(69年)、 タイトル通り文句なしなヤクザ映画だったのだが、めちゃ個人的に男と女が絡むシーンのエロさ不足に不満が、って別に全然エロ映画じゃないからいいんですけど。観賞後、それにしても若い頃の小林旭って吉川晃司に似てるよなーと不謹慎なことを考えながらエレベーターに乗ったら見知らぬおじさんに「やっぱり旭は最高だよね!」と声を掛けられたので、うつろに「うん、最高!」と返事をしておいた。