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10.22

『アバンチュールはパリで』

11月5日からのアテネフランセさんでの万田邦敏監督特集に向けて久しぶりに佐藤央さんの連載が更新されました!予習のためにも是非ご一読を。

午後イチ、完璧に屋内なはずの携帯ショップで何故か私だけが蜂に襲われ店中大パニックというミラクルを起こした後、何気に実は初体験なホン・サンス監督『アバンチュールはパリで』 (原題は『Night and Day』…)を鑑賞。撮影はほぼ全てパリだけど登場人物はほぼ全て韓国人なこの作品にイケメンスターはひとりも出てこなかったけれど(北朝鮮の彼がちょっと西島秀俊っぽく見えなかったこともない。前髪短過ぎたけど)えらく面白かった。「韓国のゴダール」と呼ばれてるらしいホン監督(さっき知った)、でもこの映画のストーリーは庶民派なロメールみたいで、男と女のどーでもいいやりとりとゆるい会話とゆるい映像(全体的に褒め言葉)だけで展開される144分が見てて心地よかったのでしたセヨ。もちろんアホな男の身勝手な日記なんて読みたくないわいと怒れなくもないけれど30にもなると可愛くも見えるもので。女たちの性格の悪さも笑えたし。とすっかりホン監督にはめられたのでした。元オリーブ少女派におすすめ。
見ながら、犬のうんこが転がってる街にはときめかないけど確かに学生の頃パリで女友だちとやたらとアバンチュール!と叫んでたことを思い出した。詳細は忘れた。